痩せないのは、頑張りが足りないせいじゃない。
- crlnishio
- 3月25日
- 読了時間: 2分
毎日、食べる量をギリギリまで削っているのに、なぜか体重は微動だにしない。
むしろ、鏡に映る自分はどこか疲れていて、笑顔さえも影を落としている。
―そんな経験はありませんか?
摂取カロリー1,000kcal以下。
「こんなに頑張ってるのに、どうして?」と、心の声がため息まじりに漏れる。
でもそれは、あなたの努力が足りないのではなく、
あなたの身体が、あまりにも“優秀すぎる”からこそ起きている現象なのです。
人の身体は、生存を最優先する“賢いシステム”でできています。
過度な制限が続くと、「この人は飢えている」と判断し、
エネルギーを極限まで節約する“超低燃費モード”に突入します。
まるで、冬山で遭難した登山者が、じっと動かずに体力を温存するように。
でも、私たちの目指すダイエットは“生き延びる”ことではなく、
美しく、軽やかに、堂々と生きるための変化であるはずです。
だからこそ、必要なのは「削る」ことではなく、
もう一度、身体に“燃える喜び”を思い出させること。
まずは、怖がらずに食べましょう。
ちゃんと栄養を摂ることは、甘えでも失敗でもありません。
それは、消えていた焚き火に薪をくべるような、再生の儀式です。
そして、少しずつ運動を取り入れていく。
筋肉は、あなたの内なる火を育てる、最高の燃料です。
はじめは、火種が小さくてもかまいません。
スクワット数回、深呼吸しながらのストレッチでもいい。
それがやがて、ぽっ…と灯る小さな炎になり、
いつしか全身をあたためる“本物の代謝”へと変わっていくのです。
「食べても太らない身体」は、奇跡ではありません。
燃やす力を取り戻した人だけが手に入れられる“祝福”なのです。
焦らなくていい。比べなくていい。
あなたの身体は、あなたの味方です。
ただ少し、やり方を忘れてしまっているだけ。
もう一度、やさしく教えてあげましょう――
「私は燃える力を持っている」と。
そしてその火は、身体だけでなく、心にもきっと明かりを灯してくれるはずです。
あなたの中の“止まっていた時計”が、静かに、確かに動き始める。
その瞬間こそが、本当のダイエットの始まりなのです。
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